なぜ、あなたはここにいるの?カフェ(その3) ~ ウミガメは知っている ~
前回は、なにかへんな終わり方になりましたが、
この本は僕にとって、生きていくうえで、重要なことを教えてくれた本です。
そのなかでも、特に印象に残っているエピソードをひとつ。
あるウミガメの話です。
カメって一般的に昔話でも例えられるように、素早く動く印象はありませんよね。
あるダイバーが、海中で大きなウミガメを見つけました。
ダイバーはその出来事に興奮し、ウミガメを追跡することにしました。
ウミガメは時々、ヒレ足を動かす程度だったので、すぐに追いつけるとふんだのですが、
泳げど泳げど、追いつくどころか引き離される一方で、ついには見失ってしましました。
・・・なぜか予想できますか?
そのダイバーは、幸いそのウミガメにもう一度遭遇することができました。
そこで、今度はつぶさにウミガメを観察したことで、あることに気づきました。
ウミガメは波が浜に向かっていくときは、言い換えれば逆波の時は、
ただ力を使わず浮かぶだけにとどまり、
逆に、波が沖に向かうときに(順波という言葉が妥当かはさておき)、
おおきくヒレ足を動かしていた・・・。
ウミガメは、波の力を利用しつつ、自分の力を最大限有効に利用していたのでした。
このダイバー同様、僕もこの話を読み終えたとき、大きな感嘆を覚えました。
僕はそれまで真面目な人柄だったので(ただし周りの人はもっと真面目w)、
常に力を尽くすべきと思っていました。
このエピソードは自分の人生観に少なくない影響を与え、今の仕事の取り組み方にも生かされています。
あとは、一番多くの人から共感を得るだろうエピソードとしては、
「あるビジネスマンと漁師の話」
があげられると思いますが、これは是非本を手にとって読んでもらいたい話ですね。
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