「キラーストレス」視聴

NHKの「キラーストレス」視聴。
良番組でした。

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僕の限られた語彙力で要点をまとめてみると、
前篇では、
「キラーストレス」とは何か?
また「キラーストレス」が身体に及ぼす症状についての解説が、
後篇では、
「キラーストレス」の対処法の解説、といった構成でした。

○「キラーストレス」とは?
人は少ない種類のストレスであれば、問題なく対処できるが、
ストレスの種類が増えてくることで、それを消化しきれなくなり
様々な問題が生じてしまう。
(例えば家庭or仕事では、問題ないが家庭and仕事となると
単純に2倍のストレスとはならず、
もっと状況が悪くなってしまう)

そのような状況に陥ると脳の一部である扁桃体が活性化し、
副腎にストレスホルモンを出すよう指示を出してしまう。

ストレスホルモンとは、数万年前の人類にはすでにこのホルモンが
働いていたということが研究で判明しており、
命に関わる危機が生じた際に瞬間的に脈拍が増大し、
交感神経が活性化することで、
危機から脱することに貢献していたという。

しかし、現代社会ではこのような状況は発生しにくく、
代わりに日常生活でストレスが発生するようになっている。
このあたりはアレルギー症状と似たようなものを
個人的には感じる。

このような複数のストレス要因を持ちながら、
解消されない強いストレス(キラーストレス)は、
「心拍数の増加」+「自律神経の活性化(=血管の締め付け)」
により時に、脳・心臓といった主要器官の
血管破裂を招くことがある。

また、過剰なストレスは免疫機能な低下を招き、
ガン細胞を活性化させてしまうのだという。


ただこの「キラーストレス」にも対処法はある。

まず自律神経の過剰反応については「運動」が有効なのだそうだ。
だるい。

また本丸のストレスへの対処法については、
「コーピング」「マインドフルネス」というものが
あげられていた。

○コーピング
ストレスを感じる出来事があったときに、
自分にとって楽しいことをしたり、想像したりすることで
ストレスを緩和する方法。
ポイントは想像(妄想)でもよいというところ。
宝くじあたったら、あれしたりこれしたり等。
こういうものを自分のなかで、いくつも用意して、
実行していく。まだモヤモヤしていたら次のたのしいことを
実行するといった方法です。

○マインドフルネス
瞑想から宗教色を抜いたものを指すようです。
科学的なものなんだそうです。
まあだからなんだという気もしましたが、
そんな説明でした。


この2つの療法の共通点を自分なりに考えてみたところ、
「自分を知る」ことにあると思いました。

自分が何に対して喜怒哀楽の感情を持つのか理解し、
自分の「軸」を認知することで
ストレス(外部の影響)をいなすことが可能になる
というわけです。

実際に、脳機能においても
自分のストレス要因を認知することで、
前頭葉扁桃体に抑制信号を出し、
結果ストレスホルモン分泌を
抑えらえるようになるとのことです。
(余談ですが、扁桃体は脳機能のなかでは
原始的な機能で、前頭葉は比較的新しい機能
なのだそうです)

例えるならお化け屋敷も先の展開が
分からないから怖くなるわけで、
ストレスもラベリングして、自分なりに定義づけすれば
実体がイメージできるようになって、対処できるように
なるということなんですね。

自分を知ればいいので、何も上記方法でなくとも、
どんな方法でもストレスを正常なレベルに収められるんだと
いうことに確信を持てたので、自分のなかで
いい感じに消化できてスッキリしました。

 

追記(2016/6/26):
時期外れの感想ブログだったにもかかわらず、
反響があり驚きました。ただただ恐縮です。

個人的にはストレスホルモンは悪ではないと
思うのです。一機能であり、
自分自身の生き方の「バランス」を見誤らなければ、
害が及ぶはずはありません。
むしろ「バランス」を崩しやすい環境を
提供している「現代」こそ、それを構成している
各々が自分の問題と「認知」し、対処しなければ
ならない大元なのかもしれません。

それは細胞ひとつひとつが集まり、成り立っている
我々の身体が、蝕まれた際に
右往左往している(外部(病院等)に助けを求める)
人間の姿と「相似形」であると思いました。

それは「不幸」などではなく、自分の問題であると
「認知」することが「回復」に至る道の始まりなのだ
と思うのです。

 

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